1 :名無しさん@おーぷん :2015/07/30(木) 15:09:48 ID:sKa
敵地、アンパンマンワールドで迎えたアンパンマン戦
先発ホラーマンが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
城に響くかびるんるんのため息、どこからか聞こえる「今年も吹き飛ぶんだな」の声
無言で帰り始めるカビ達の中、悪役バイキンマンは独り個室で泣いていた
メカニック技術で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のアンパンマンワールドで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」バイキンマンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、バイキンマンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいタイルの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、戻って発明をしなくちゃな」バイキンマンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、バイキンマンはふと気付いた
「あれ・・・?仲間がいる・・・?」
城から飛び出したバイキンマンが目にしたのは、空を埋めつくさんばかりの援護だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにバイキンマンの歌が鳴り響いていた
どういうことか分からずに呆然とするバイキンマンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「バイキンマン、アンパンマンをよ、早く倒しに行きましょう」声の方に振り返ったバイキンマンは目を疑った
「く・・・黒バラ女王?」 「なんだバイキンマン、居眠りでもしてたのか?」
「く・・・くらやみまん?やられたはずじゃあ・・」 「なんだばいきんまん、かってにくらやみまんを殺しやがって」
「どろんこ魔王・・・」 バイキンマンは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:ジャイアントだだんだん 2番:ばいきん大魔王 3番:バイキン仙人 4番:どろんこ魔王 5番:くらやみまん 6番:黒バラ女王 7番:氷の女王 8番:ウッドラー 9番:バイキンマン
暫時、唖然としていたバイキンマンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
バイキンUFOに乗り、アンパンマンワールドへ全力疾走するバイキンマン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、バイキン城で冷たくなっているバイキンマンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
先発ホラーマンが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
城に響くかびるんるんのため息、どこからか聞こえる「今年も吹き飛ぶんだな」の声
無言で帰り始めるカビ達の中、悪役バイキンマンは独り個室で泣いていた
メカニック技術で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のアンパンマンワールドで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」バイキンマンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、バイキンマンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいタイルの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、戻って発明をしなくちゃな」バイキンマンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、バイキンマンはふと気付いた
「あれ・・・?仲間がいる・・・?」
城から飛び出したバイキンマンが目にしたのは、空を埋めつくさんばかりの援護だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにバイキンマンの歌が鳴り響いていた
どういうことか分からずに呆然とするバイキンマンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「バイキンマン、アンパンマンをよ、早く倒しに行きましょう」声の方に振り返ったバイキンマンは目を疑った
「く・・・黒バラ女王?」 「なんだバイキンマン、居眠りでもしてたのか?」
「く・・・くらやみまん?やられたはずじゃあ・・」 「なんだばいきんまん、かってにくらやみまんを殺しやがって」
「どろんこ魔王・・・」 バイキンマンは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:ジャイアントだだんだん 2番:ばいきん大魔王 3番:バイキン仙人 4番:どろんこ魔王 5番:くらやみまん 6番:黒バラ女王 7番:氷の女王 8番:ウッドラー 9番:バイキンマン
暫時、唖然としていたバイキンマンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
バイキンUFOに乗り、アンパンマンワールドへ全力疾走するバイキンマン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、バイキン城で冷たくなっているバイキンマンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った